ドキュメント 死刑囚

本屋を歩いている時に目にとまり買った。死刑囚とジャーナリストのやり取りをまとめた本。
ドキュメント 死刑囚 / 篠田博之(著)

目次

序章 死刑に犯罪抑止力はあるか
第一章 すべては夢の中
第二章 孤独感と殺意
第三章 底なしの憎悪、むき出しの殺意
第四章 死刑への向き合い方
終章 凶悪犯罪に社会はどう対処すべきか


読んで感じた事の一つは当たり前の事だけど死刑囚も人間であると言う事。常識的、社会的ではないかもしれないけど彼らなりの考え方、心境の変化などがあり報道などの一方的な視点で見られがちである事。昔なにかで「それは真実かもしれなが事実ではない」風な言葉を読んでなるほどと思ったけどそれに近い。自分がテレビをほとんど見ないのもそんな理由だけれども。

あと死刑制度について。当然の事ながら死刑を望んでいる人に対する死刑は刑罰にも償いにも抑止にもならない。死刑制度を状況に合わせて柔軟に変える事も出来ないし、すべての人を納得させる事も出来ないと思う。人が作った仕組みには、どんな物にも限界があると思っているが、そういう状況下でも個々が考え自分の意見を持つ事が大事なんではなかろうかと思った。

死刑制度について自分はまだ何も考えを持てていない。



ドキュメント 死刑囚
篠田博之(著)